日刊ドラマ速報
※メルマガ内容は省略されています。もっと詳しく見る
DailyDramaExpress2011/03/06スクール！！(8)
配信日：2011年03月18日
===================================================== 発行部数 4321 ==
★★ 日刊ドラマ速報 ★★
☆☆ 2011/03/06 (Sun) ☆☆
======================================================================
== 目次 ==============================================================
1.日曜日の連続ドラマ
2.編集後記
======================================================================
----------------------------------------------------------------------
1. 日曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル スクール！！
局 名 フジテレビ系
放映日時 日曜21時00分
キャスト 成瀬誠一郎（江口洋介）
桐原伊織（西島秀俊）
武市かの子（北乃きい）
大橋 仁（塚本高史）
岡本幸恵（市川実和子）
本木友一（三浦翔平）
村上美香子（ふせえり）
柏葉太一（田窪一世）
西園寺綾（吉井有子）
脇谷九十郎（塩見三省）
吉村百合子（堀内敬子）
武市幹城（岸部一徳）
脚 本 秦建日子 他
主題歌 サンボマスター「希望の道」
あらすじ 第８話「この手で殴りたい」
教育委員会から新宮小学校を廃校にして、別の学校と統合するとい
う話が出た。新宮小出身の成瀬（江口洋介）はもちろん大反対した。
が、校舎の老朽化、１学年１学級はクラス替えができずいじめの対処
が難しいなどの理由で受け入れられなかった。早ければ来週にも決議
されるという。しかし絶対に廃校にはさせないと成瀬は決意した。
体育の授業中、原翔子が突然過呼吸を起こして倒れてしまった。岡
本（市川実和子）は過度のストレスが原因かもしれないと診断した。
岡本はいろいろと問診をした結果、家庭環境に問題がある、もしかし
たら家族にＤＶを受けているかもしれないと報告した。いったい誰が？
担任の大橋（塚本高史）ですらまったく想像がつかなかった。
成瀬は大橋とともにすぐ翔子のもとに家庭訪問をした。しかし翔子
は煩わしがって話をすることを拒否した。家にいるのも兄だけだった
が、礼儀正しい少年だった。
「翔子、誰かに暴力を受けたりしてないか？」
成瀬は単刀直入に聞いた。
「何言ってんですか！」
翔子が怒りだしたので、成瀬は仕方なく引き上げた。
成瀬は、脇谷（塩見三省）に教職員には廃校についてまだ話さない
ように指示していたが、桐原（西島秀俊）は、他校の先輩教員から教
育委員会の動向を聞き出していた。桐原はすぐさま資料を用意し、成
瀬に廃校を阻止するように申し入れた。成瀬もその意気を買って、気
合いを入れ直した。
そんなところに原翔子が病院に搬送されたという連絡が来た。成瀬
はすぐ駆けつけ、担当医に状況を聞いた。
「骨は折れていません。捻挫です」
「そうか、よかった」
「しかし不自然な点があるのです」
「えっ？」
「本人は階段から落ちたというのですが、それだと不自然な箇所にあ
ざができているのです」
「もしや、ＤＶだと」
「その可能性が高いです。しかし本人は認めません。児童相談所に連
絡はしましたが、ＤＶでなければ動きようがありません」
そこで成瀬は直接翔子に聞いた。
「いったい誰にやられたんだ？」
しかし翔子は口を開こうとしない。
「おまえ、どうしてクラスの仲間をいじめるんだ。そんなことして楽
しいか？」
「だって……イライラするから」
「なあ翔子、仲間はいいぞ。小学校の仲間は一生もんだ」
成瀬はなんとか心を開かせようとしたが、翔子は聞き入れようとは
しなかった。
大橋は翔子の父母に連絡を取ったが、父親は捕まらず、母親は親の
介護が忙しいと言って病院に来ないと言う。そこで成瀬は、クラス全
員で翔子のお見舞いをすることにした。
ところが、教室内では、翔子をいじめのターゲットにしようという
話で盛り上がっていた。最近翔子の行き過ぎたいじめにクラス内は反
発が生まれていたのだった。
それを聞いた成瀬はすぐさま教室内に飛び込んだ。
「おい、お前ら、いじめられる人間の心の痛みがわからないのかっ！」
しかし児童たちは、翔子のいじめはひどかった、罰を受けて当然だ
と口々に言った。それにいじめに加担しなければ、自分がいじめられ
る。だいたいいじめはいけないと言っても戦争だっていけないのにな
くならないじゃないかという意見まで飛び出した。
すると成瀬は拳を思いきり黒板に叩きつけた。
「俺はお前ら全員、この拳で殴りたい。そしてその痛みを教えてやり
たい。……でもそれはしない。なぜなら俺の中にはお前たちへの愛が
ないからだ」
自分だけ安全であればそれでいい、そんな姿を見て、成瀬はがっか
りしていた。愛がなければ殴るのは暴力にすぎない、成瀬が小学生の
ころ幹城（岸部一徳）に教わったことだった。
「新宮小学校はつぶす。お前らもバラバラだ。新しい学校でいじめら
れないように頑張ることだ」
成瀬はおもむろに言い、教室を出た。
成瀬は校長室に籠った。
「俺はいったい何をやっていたんだ。校長になっていったい何をやっ
ていたんだ……」
深い絶望感と徒労感が成瀬を襲っていた。
寸 評 今までやることなすことすべて順調に見えた成瀬に襲いかかった
初めての挫折という感じがよく出ていて面白かったです。やはり学校
はトンネル工事のようにはいかないといったところでしょうか。これ
を乗り越えて、最後はすべてがうまく収まるのだとは思いますが、予
定調和的にならず、民間人校長ならでは発想と行動力を見せてほしい
と思います。
執 筆 者 けん()
----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
ここ数年面白いドラマが少ないと感じています。民放などはプロデューサー
が起用したいタレントを決めて、その人用に台本を書いていくと言われていま
すが、人気タレントを起用すればヒットするという構図はもう通用しないので
はないかと思います。ドラマティック＝劇的という原点に立ち返った骨太の作
品を期待したいところです。（けん）
======================================================================
発行元：ドラマ研究会
e-mail：info@j-drama.tv
url ：http://www.j-drama.tv/
ＩＤ ：0000018579
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発
行しています。（http://www.mag2.com/)
======================================================================
