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会社は学校じゃねぇんだよ

配信日：2018年06月04日

こんにちは。中田です。
いつもありがとうございます。

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■会社は学校じゃねぇんだよ

「会社は学校じゃねぇんだよ」というドラマを知ってますか？

サイバーエージェントの社長をモデルにした、
AbemaTVで現在放映中の番組です。

最近知り合いに教えてもらって1話から見たんですが、
おもしろくて全部見てしまいました。

投資家に3000万円の出資を受けた主人公が
「21世紀を代表する会社をつくる」という壮大な理念を掲げ、起業します。

そして、渋谷の一等地にオフィスを構え、
30人ほどの従業員を抱えて、インフルエンサー事業を始めます。

次々と事業展開し、数年で上場を目指すという
スピード感が爽快です。

詳しい内容はドラマを見てみてください。
期間限定で無料で見れるはずです。

感想としては、おもしろいの一言ですが、
それだけじゃメルマガ的におもしろくないので
あえて意見してみようと思います。

まず、起業とか経営者というと
このドラマのようなイメージを浮かべがちですが、
現実では極めてレアケースなんですね。

普通、投資家なんてつかないですから。

まだ仕事もないのに
いきなり渋谷に立派なオフィスを借りたり、
従業員30人雇ったりと、
最初からすべてが普通じゃないわけです。

悪く聞こえるかもしれませんが、
ロケットスタートを切れるのはすべては投資家のおかげで、
資金も人脈や広報の協力も得られるし、
アドバイスだってもらえる。

投資家がビジネスの方面でも有力な人だと
最初から大きな仕事を回してもらえたり、
宣伝してくれたりもします。

何の人脈もお金もないところから起業するのが一般的ですから、
これがいかに珍しく、恵まれたケースであるかわかるでしょう。

普通は自己資金や融資で
数百万とか用意して創業するわけですよね。

私も起業した25の頃、
自己資金200万くらいで始めました。

計画では半年くらいで
生活できるくらいになってるつもりでしたが、
半年経っても全然稼げない。

いろいろ売って凌いだりしたけど、
いつかは貯金も底をつきます。
そこからはアルバイトとの兼業です。

当時は金がなさすぎて、
198円の五食パックのラーメン買うのにも躊躇してましたし、
ゴミ置き場で生活用品を拾ってました。

体調的にもヘルニア寸前で、
金メダルサイズの円形脱毛症があったりでした。

今思い出したら自分でもよくやったなと思いますけど、
あの頃は恥ずかしいとか辛いとかなかったですね。
そんなこと言ってる場合じゃなかったです。

さすがに円形脱毛症になった時は
「もしやヘルプサイン？」とも思いましたが、
感覚的には全然イケるという感じでした。

あと、親族含めた周囲の反対だったり
「やめた方がいいんじゃない？」的な声もあったかと思いますが、
そこに関しては本当にまったく気にならなかったですね。

性格は繊細なはずですが、
その時は虫がなんか喋ってるくらいの感覚でスルーでした。

こっちはそんなこと気にしてる場合じゃないので、
少しでもお金を稼ぎたかったですね。

あの頃は、当然365日フル稼働。
毎月400時間労働も全然余裕。
元旦とか関係ありません。

正月は一応実家に行ってましたが、
おせち料理を口に運んだら、即仕事です。

ありとあらゆるネットビジネスを試しました。
アフィリエイトにしても
自分が得意でない分野のブログまで立ち上げまくってました。

仕事の量では誰にも負けてなかったと思います。

まぁそれくらいやっても
稼げなかった時期は1年半くらい続きました。

この時期のことは
ここでは書ききれないくらい濃いです。

同じ起業なのにドラマの主人公とはまったく別世界です。
あっちはハイスピードで夢に向かって進んでいるのに
こっちは地を這いつくばって生きるか死ぬかです。

羨ましいです。笑

ただ、ある程度稼げるようになってからは
収入も右肩上がりで、その頃は生きてることに感謝でしたね。

3000万の資金が事業で使えるようになったのも
起業して4,5年くらい経った頃です。たぶん。

これを早いととるか遅いととるかは人それぞれですが、
高い利益率というネットビジネス特有のアドバンテージを除けば、
普通だと思います。

大半の起業家はこうした過程を経て
10万円が100万、100万が1000万というふうに
お金を動かせるようになっていくわけです。

起業当初からメディアに取り上げられたり、
立派なオフィスを借りたりとかって
カッコいいですが現実的ではないわけですね。

で、多くの起業家志望の人は
ドラマのような起業を夢見る人が多いです。

どの方向に進むかは人それぞれですが、
この2つはまったく異なるタイプの起業ということは知っておいた方がいいでしょう。

イグジットを目的とした出資を受けているのと受けていないのとでは
同じ起業でも性質がまったく異なります。

私たちが彼らを真似ることは出来ませんし、
彼らも私たちを真似ることはできません。

ただ、1つ言えることは、
彼らは突っ走る権利と責務を与えられる代わりに
自由を差し出します。

もし権利を放棄すれば、
途端に何モノでもなくなる危うさと隣合わせです。

そして、最初から大きなスケールでビジネスをしたからと言って、
それだけで生きる力や哲学が身につくとも限らない。

結局は、自分がどれだけの経験値を積んだかが大事なので
どの道に進もうが自分次第です。

もしあなたがこれまで全力で突っ走ってきたなら、
今の結果がどうあれ自分が進んできた道に誇りを持て、そして進め、
ということです。


それではまた。


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